7.01.2008

2008年第二四半期に読んだ本

今期は読書量が少なかった。というのもタクシーで帰宅することが多く、電車の中でゆっくり読むことができなかったから。朝はだいたい寝てるしねぇ。ちなみにタクシーは深夜帰宅すると1回あたり25,000円ほどします。たいてい会社のチケットだから気にならない(←気にしろ!)のですが、時々自腹で帰ると結構泣きそうです。だいたい酔っぱらっているから翌朝ね。泣きそうなのは。

さて、そんなわけで、読んだ本をば。


見てわかる通り、前半は小学館の全集日本の歴史ばかり。このシリーズ面白いのよ。日本史の前知識が少ない人には辛いだろうけれど。

で、後半は森鷗外ばかり。学生の頃は漱石が大好きで、父が鷗外を薦めてくれても、さっぱり読まなかったの。たぶん学生の頃は実学に結びつかない(と思いこんでいた)古文・漢文に興味がなかったら、鷗外の初期の作品の文体に取っつきにくかったのも理由の一つだと思う。

でも今読んで見ると、とても面白いの。鷗外。

当時は取っつきにくいと思っていた文体は口語体を使い出した後の作品も含めて非常に美しい!(やはり美しい日本語を操るためにも、古文漢文の教養は必要だわ)。

また、テーマですよ。テーマ。なんかさぁ、すごく共感できるというか。
鴎外のバックボーンですかね。漱石との大きな違いは。

勿論どちらの作品も好きですよ。

タイムスリップ森鴎外 (講談社文庫)
鯨 統一郎
講談社
おすすめ度の平均: 3.5

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3.31.2008

2008年第一四半期に読んだ本

読了後個別にレビューを書いていくつもりが、後手にまわって結局Bloggerの投稿ページに編集中のステータスのまま残っているのが多数あり、面倒くさくなったのでとりあえずは時系列順にここでまとめて紹介。

古代日向・神話と歴史の間
北郷泰道著
1月6日読了

古代から中世へ
ピーター・ブラウン著
1月19日読了

東ゴート興亡史 東西ローマのはざまにて
松谷健二著
2月7日読了

戯作三昧・一塊の土
芥川龍之介著
2月21日読了

鹿男あをによし
万城目学著
2月22日読了

鴨川ホルモー
万城目学著
2月25日読了

ホルモー六景
万城目学著
3月3日読了

反橋・しぐれ・たまゆら
川端康成著
3月3日読了

眠れる美女
川端康成著
3月6日読了

檸檬
梶井基次郎著
3月13日読了

伊豆の踊子
川端康成著
3月16日読了

和解
志賀直哉著
3月18日読了

愛する人達
川端康成著
3月21日読了

友情
武者小路実篤著
3月21日読了

戦争の日本史4 平将門の乱
川尻秋生著
3月30日読了

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3.03.2008

『ホルモー六景』万城目学

ホルモー六景
鹿男あをによし』、『鴨川ホルモー』と勢いよく読んだので、続けて『ホルモー六景』。
(因みに各単行本ともフォーマットは全て同じだけれども、全て違う出版社です)

万城目学は頭いいね!というのが正直な感想。本作品はデビュー作『鴨川ホルモー』の脇役の更に周辺人物を主人公としたスピンアウト小品集。一つ一つの作品がそれぞれ恋愛(だけではないが)を中心テーマに展開し、それぞれが余韻を持たせた形で完結している。
しかし各作品が各話だけで独立しているわけではなく、それらがあるストーリーに集約されていく。しかもそのストーリーは語られること無く、読者の想像の中で出来上がるようになっており、非常に計算された構成となっている。

また、これまでの作品同様、登場人物の名前が歴史上の人物等に由来していることとか、挟まれている表現などが僕のツボを的確に抑えていて、とても好き!!(僕の母校も出てきたし)

作品のひとつ、『もっちゃん』に登場した梶井基次郎の小説『檸檬』を早速買いました。

ホルモー六景
ホルモー六景
posted with amazlet on 08.03.03
万城目 学
角川書店 (2007/11)
売り上げランキング: 1109
おすすめ度の平均: 4.5
5 あとひく。。。
5 ホルモーの世界観が良い
4 やっぱりホルモーですね。

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2.25.2008

『鴨川ホルモー』万城目学著

鴨川ホルモー

僕は同時代の作家の作品を読むことは少ないのですが、先週読んだ『鹿男あをによし』が面白かったので、万城目学氏のデビュー作をば。

『鹿男あをによし』の方が洗練されていますが、こちらはこちらで馬鹿馬鹿しい青春娯楽ファンタジー(?)で面白いです。昨日購入し、今日暇を縫って読み終えました。至る所にちりばめられた万城目氏の教養に好感を持てます。

次は『ホルモー六景』を読まなくては。ね。

鴨川ホルモー
鴨川ホルモー
posted with amazlet on 08.02.25
万城目 学
産業編集センター (2006/04)
売り上げランキング: 471
おすすめ度の平均: 4.0
5 「無駄」にのめり込む学生の青春
5 目に見えないものを描き切った。
5 サークルって楽しそう。

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2.24.2008

Japain - The Economist



私が定期購読している『The Economist』。最近は日本の相対的な地位が低下しているせいもあって、日本に関する話題は時々にしか記事になりませんが、今日手元に届いた今週号は(少なくともアジア版においては)日本が表紙を飾っております。(アジア版以外は先週引退を表明したキューバのカストロ議長がリーダー記事の様で「Castro's legacy」というコピーが葉巻=キューバの象徴と共に載っております。このあたりも日本の相対的価値が低下している現れでもありますねぇ)

題して「Japain」。

幸いにしてオンライン版でも無料で記事が公開されておりますので以下からどうぞ。
The world economy
Japain
The world's second-biggest economy is still in a funk—and politics is the problem



Japan's pain
Why Japan keeps failing
How the politicians are to blame for the failure of Japan's recovery


fujisan.co.jpで購入

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2.22.2008

『鹿男あをによし』万城目学

鹿男あをによし
一気に読み終わった。

TVドラマ「鹿男あをによし」があまりにも面白い物だから、原作を読んでみようという気になった。そして(会社をサボって)鎌倉西口のスタバで一気に読んだ。面白い。

恐らく意識してであろうが、夏目漱石の『坊ちゃん』をベースに、ファンタジーとミステリーと、そして青春物をミックスした良質の小説である。内容だけでなく、そのリズミカルな文体で、物語に引き込み、一気に読ませてくれた。買った今日だけで2度も読んだ。

折角知り合いになった個性的で生き生きとした登場人物達と、一気に読み終わったが故に、もう出会えないかと思うと、残念である。それだけ、面白い。


鹿男あをによし
鹿男あをによし
posted with amazlet on 08.02.23
万城目 学
幻冬舎 (2007/04)
売り上げランキング: 26
おすすめ度の平均: 4.0
5 おすすめします
5 地理描写が正確で驚きました。
4 奈良でなければ、ならなかった。



鹿男あをによし オリジナルサウンドトラック
TVサントラ
ポニーキャニオン (2008/03/05)
売り上げランキング: 82

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1.19.2008

『古代から中世へ』ピーター・ブラウン著

西欧の歴史において、古代世界つまりローマ帝国とその文明がどのように衰退し、滅亡に至ったか、また、その後中世世界つまりゲルマン的な封建社会〜東ゴート王国からシャルルマーニュまで〜がいかに成立したか、それぞれの時代に関する書物は数多く、詳細に存在する。しかし、人々の生活は古代から中世に突然、分断的に変化したのではなく、徐々に、気付かぬうちに変わっていったはずである。それを説明する書物を私はここ1年ほど探していた。

本書の著者であるピーター・ブラウンは「事実上一つの研究分野を創り出したといえる人で、いまなお存命している、ごく少数の人間の一人」とも表される、「古代末期」の研究分野を創出した学者である。本書は、古代末期における「社会」と「宗教(カトリック)」について論じており、先ほどの私の命題〜古代から中世へのゆるりとした変容〜を説明している。特に本書は講演の書籍化である為、比較的簡易な内容で、この特殊な時代への入門書として欠かすことの出来ない一冊である。同時に翻訳者の後藤篤子女史による注釈と「読者の為の参考文献」が非常に有用である。
(因みに"Late Antiquity"を「古代末期」と訳すのは後藤篤子女史によるものであり、通常「古代後期」や「後期古代」と訳される物は西洋中心主義的であり、西アジア世界から脈々と続く古代世界を含むニュアンスを持たないため、その様に訳しているとのこと。確かにその方がしっくりくる)

本書には三つの講演(原稿)が収録されている。(以下、酔っぱらって記載しているので内容把握が間違っていたら失礼)
「貧困とリーダーシップ」
本稿では我々がイメージしがちな古代ローマ末期の二極化〜富者と貧者〜にメスをいれるものである。貧者とは経済的な最貧者ではなく、社会的な、西アジア社会に由来する制度的な存在であり、また、カトリック教会は貧者の救済を担いながらもそれは経済的貧者のものではなく中間層のものであったと。
「『中心と周辺』再考」
かつて古代から中世への移行は、古代ローマの遺産を引き継いだ中心〜地中海世界〜から周辺〜東南北のイスラーム帝国、フランク王国への社会システムの移行だと考えられていたが、実は普遍的なカトリック世界のマクロコスモスを各地方でミクロコスモス的に再現していく物つまり中心から周辺ではなく、各地でそれぞれが中心的な普遍社会を作ろうとした物であるとのこと。面白いことに洋の東西を問わず、同時代に仏教も同じような役割を担っていたと。また、中世初期において諸国家が帝国的な活動を行っていたのは古代帝国への憧憬ではなく、生産性が低い故の富の蓄積を目的とした拡大であり、農地の生産性(それは収税の効率性でもあるが)の高まりにより、帝国から封建制へと移行し、その後中世ヨーロッパの拡大はロバート・バートレットがその著書『ヨーロッパの形成』で言及しいるように「複製というプロセス」(ヨーロッパ北西部の複数の中心から選ばれた基本モジュール〜特許状を付与された都市、大学、修道院組織〜が至るところで複製されたに過ぎない)を経るのみであると。
「栄光に包まれた死」
諸キリスト教における「死」つまりは想像世界の変遷。この世とあの世における境目が如何に変容したか、そしてそれが「罪」という内容によって意味づけられたかを論じている(と思われ。もうキリストの血=赤ワインを1本以上飲んで酔っぱらっているので勘弁してください。)

惜しむらくは、使用されている言葉自体は平坦であるにもかかわらず、本書のはじめに後藤篤子女史が述べられている様に、文章が少々難解である。とはいえ、そのことが本書の価値を損なう物ではないと強く信じる。

古代から中世へ (YAMAKAWA LECTURES)
ピーター ブラウン 後藤 篤子 Peter Brown
山川出版社 (2006/05)
売り上げランキング: 98669
おすすめ度の平均: 5.0
5 ピーター・ブラウン先生の入門書として必携

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1.06.2008

NHK大河ドラマ「篤姫」

今年のNHK大河ドラマ「篤姫」が本日よりスタート。
幕末に薩摩の島津家から13代将軍徳川家定の御台所として輿入れした、後の天璋院が主人公のドラマ。原作は宮尾登美子の『天璋院篤姫』。
彼女の生き様はさることながら、個人的には幕末の薩摩を中心とした志士達や、幕府や薩摩の首脳達がどのように描かれるのかをとても楽しみにしております。

昨年の「風林火山」も非常に面白く格好良かったのですが、視聴率はふるわない結果であったとか。井上靖の原作から逸脱しすぎたからか、G●ktのせいか・・・。

新装版 天璋院篤姫(上)
宮尾 登美子
講談社 (2007/03/15)
売り上げランキング: 41
おすすめ度の平均: 4.5
3 信念を貫いた女性
5 徳川家の嫁として
4 大奥の将軍

新装版 天璋院篤姫(下)
宮尾 登美子
講談社 (2007/03/15)
売り上げランキング: 38
おすすめ度の平均: 4.5
4 葛藤と耐忍、古い生き方ではあるけれど
4 大河ドラマが楽しみです
5 徳川家の姑として

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1.05.2008

うる星やつら 初版本

「うる星やつら」…好きなんです。マクロスだけじゃなくてね。

で、今日、大晦日にヤフオクで落札したうる星やつらの初版全34巻が届きました。(本当は1月2日に届いていたのですが、不在だったので)

実はコミックスは今日届いただけでなく、次の数だけ持っていたりします。
なぜこんなに同じものを持っているかというと、できるだけ状態の良い初版本が欲しいから。マニアですか。ワイド版は高校生のとき発売日に買い揃えたのだけど、もう15年経っており、引越しを繰り返したからどこに行ったのか分からなくなってしまって、これもまたヤフオクで買い揃えました。

ちなみにTV放送が始まったのは小学校2年生頃だったと思います。即効でファンになりましたが、即効で視聴禁止になりました。なのでほとんど見た覚えはありません。とは言え、数年前に同じくヤフオクでDVD BOXを買い揃えました。
ついでに映画版のDVDもアマゾンで同時に買い揃えました。
主題歌も「Complete Music Box」、「メモリアルファイル」をはじめとして結構持っているし。

つーことで、うる星やつらに関してはオタクと言われても反論はしないよ。フィギュアは持っていないけどね。






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12.31.2007

今日買った本

宮崎に「鉱脈社」という出版社があり、宮崎に関連した様々な書籍を出版しております。今日宮崎の書店で、鉱脈社から出ている「みやざき文庫」の中から次の本を買い求めました。

古代日向・神話と歴史の間』北郷泰道著 鉱脈社
西都原古代文化を探る―東アジアの観点から』日高正晴著 鉱脈社

宮崎の歴史というとやはり古代史が注目されます。実際私の実家のある町高鍋町にある持田古墳群にも前方後円墳の計塚を始めとした数多くの古墳があります。それ以降で目立った遺跡としては近代城郭である高鍋城ぐらいでしょうか。高鍋は児湯郡に属し、神話世界で瓊瓊杵尊と木花之開耶姫の間の子の産湯を使った「子湯」に因む土地であり、隣の西都市は日向国の国府にして男挟穂塚、女挟穂塚で有名な西都原古墳群があります。県の南部には南九州に特有の「地下式横穴墓」の遺跡も多く、古代に日向が一つの文化の中心地であったことを伺わせます。

古代日向・神話と歴史の間 (みやざき文庫 50)
北郷 泰道
鉱脈社 (2008/01)
西都原古代文化を探る―東アジアの観点から

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12.24.2007

今日買った本

昨日新しく本が届いたばかりだというのに・・・

現代語訳 吾妻鏡 (1)頼朝の挙兵』 五味文彦・本郷和人編 吉川弘文館
吉川弘文館の創業150周年記念出版。『吾妻鏡』は言わずと知れた鎌倉時代の歴史書。いずれ原文でも読んでみたいものです。(が、難しいでしょうな。平家物語すら原文では読了していないし)

図説ローマ・カトリック教会の歴史』 百瀬文晃監修 エドワード・ノーマン著 創元社
こちらはたまたま本屋で見かけて。そう言えば今日はクリスマスイブですねぇ。

吾妻鏡 1―現代語訳 (1)
五味 文彦 本郷 和人
吉川弘文館 (2007/10)
売り上げランキング: 21238

図説ローマ・カトリック教会の歴史
エドワード・ノーマン 月森 左知
創元社 (2007/12)
売り上げランキング: 35153

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12.23.2007

今日amazonから届いた本

縄文の生活誌』、『王権誕生』、『大王から天皇へ』、『平城京と木簡の世紀』。いずれも講談社から以前出ていた『日本の歴史の』シリーズ。ちょっと古いがすこしずつ揃えようと思う。

それにしても現在購読中の歴史全集が多いなぁ。『戦争の日本史』(吉川弘文館)、『興亡の世界史』(講談社)、『日本の歴史』(小学館)それからこの『日本の歴史』(講談社)。特に日本史物を並行して3つ読んでいるから混乱しない様にせねば。監修・執筆者によって同じ事象でも視点が異なるからね・・・。
(しかし読了するのはいつになることやら)

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