縄文草創期住居跡新たに8軒 上猪ノ原遺跡 (宮崎日日新聞) 清武町教委が同町船引で発掘調査を進めてきた清武上猪ノ原(かみいのはる)遺跡の縄文時代草創期(1万2千年前—1万年前)住居跡が、14軒分に上ったことが分かった。同時期の住居跡としては国内最大規模で、専門家は「ムラの成立過程を知る手掛かりとなる全国的にも貴重な遺跡」と高く評価している。
清武町教委が19日までに調査結果をまとめた。同遺跡は、県の農免道路建設に伴い2005年8月から同教委が進めてきた調査では、昨年4月までに六軒の住居跡を発掘。その後、さらに8軒分が見つかった。
全国的には縄文時代草創期の住居跡は発見例が少なく、今回の住居跡は大規模住居跡としては静岡県芝川町の大鹿窪(おおしかくぼ)遺跡で確認された14軒分に匹敵する規模となった。
貴重な縄文草創期の大規模住宅跡が宮崎に存在するというのは一寸うれしかったりする。(←宮崎出身だけに)
日本の古代史は面白い。近年の考古学調査の結果が歴史をどんどん塗り替えてゆく。それに従って縄文時代もその時期が前倒しとなってきている。
僕が学生の頃は、縄文時代は約1万年前から前3世紀頃に栄えた新石器文化の時代と習った。手元にある高校時代使っていた山川出版社の『日本史用語集』(1993年第1版第19刷)にもその様に書かれている。ところが後に購入した角川書店の『
日本史辞典』(1996年)には「およそ前1万年前から前4C.頃までにあたり」と書かれている。2002年版の東京書書籍の『
ビジュアルワイド 図説日本史』にも「B.C.1万年〜B.C.3000年」とあるから同じ。この数年で縄文時代の開始が2000年ほど早まった計算だ。更に昨年末出版された小学館の『
旧石器・縄文・弥生・古墳時代 列島創世記[全集 日本の歴史]』によるとおおよそ15,000年前から2,800年前が縄文時代である。(上記ニュースでは草創期を1万2千年前からとしているので、縄文時代の開始を1万2千円前と見ているようである)
また、狩猟と採集中心で原始的と思われていた縄文社会も、発掘調査の結果、発達した建築技術、広域の交流、更には農耕の開始と、非常に豊かであったことが判明している。
旧石器時代から古墳時代まで、国内では同時代の文献資料が存在しないため、これらの時代を知るには考古学に大きく依存している。そして、その考古学の調査と分析による新たな発見が現在進行形でもたらされているという点で、我々もまた古代史を現在進行形で経験することができているかのようである。
松木 武彦
小学館 (2007/11/09)
売り上げランキング: 4024
おすすめ度の平均:


発達論的歴史学

認知考古学に基づく抑制的な筆致

新しい視点が多く参考になります
朝尾 直弘 宇野 俊一 田中 琢
角川書店 (1996/11)
売り上げランキング: 77988
おすすめ度の平均:


お買い得

日本史辞典ならこれを

調べるのにとっても便利!
東京書籍編集部
東京書籍 (2002/05)
売り上げランキング: 39254
おすすめ度の平均:


楽しく勉強できそうです
ラベル: History, Miyazaki